感染収束とワクチン開発
TVerで読売テレビの「そこまで言って委員会」をみた。
大阪大学大学院の森下竜一教授が出演するという情報を得たためだ。
森下教授は日本における新型コロナ感染症ワクチン開発のトップランナーだ。
ワクチン開発は7月に治験開始が予定されている。
問題がその治験が成功の如何だ。
確かに森下教授は治験薬の効果は抗体価を計算・測定し、
既に完治している人のものと比較することで確認できると言っていた。
従来言われていた1万人の治験ワクチンを打つグループと
打たないグループで比較するやり方は
いつまでたっても感染流行をおさめられない
途上国でしかできないやり方だ、とも。
これはどういうことだろうか?
オックスフォード大学でアストラゼネカワクチンの責任者である
エイドリアン・ヒル教授は、
「現状で臨床試験が成功する確率は50%しかない。
英国内でコロナ感染が急速に減っているため
任意の被験者1万人が確保できないためだ」
と言っている(5月23日・ロイター通信)。
6月1日のロイター通信では
エボラワクチンの開発の時も感染収束が一番の課題だった。
そのために新型コロナワクチンでは
感染流行地で治験を行うことや
チャレンジ治験(わざと感染させること)も検討されている、とも書かれている。
治験がどうあるべきかは私にはわからないが、
治験の基準を予め明確にしておかないと
例え日本で治験をクリアしても外国では通用しなくなってしまう。