コロナワクチンの最終治験のあり方
国産ワクチン年内供給困難に 塩野義、大規模治験難しく(産経新聞) - Yahoo!ニュース
3月16日に注目すべき産経新聞のニュースがヤフーから配信された。
ネットで調べてみた限り、
会社が発表したわけではなく、
産経新聞の独自取材によるもののようだ。
とはいうものの記事の内容からみてネタ元は
塩野義製薬の中にあることは明らかで、
塩野義が否定しないことから、
根も葉もないニュースということでもなさそうだ。
このニュースの核心は以下と3点だ。
年内供給が困難な見通しであること
②理由として先行するワクチンの実用化が進んだため
偽薬を用いた数万人規模の最終治験を
年内に実施することが難しい状況であること
③ワクチンの安定供給と、
日本特有の変異株出現に備えるため、
安全性を担保した上で使用を認める
緊急使用許可の仕組みの必要性を訴えていること
国内のコロナワクチン開発の進捗は
塩野義よりもアンジェスの方が早いが
偽薬を用いることが最終治験の必須条件になると
実施困難の状況は同様のはずだ。
それでも従来通りの治験手順を守るべきなのか、
それは国産ワクチンを日本が手にすることが出来ない
ことを意味する。
これはもはや
厚生労働省だけで決められる問題ではなくなっている、
と考える。