東京の医療逼迫の事情
現在緊急事態宣言が発出中の都道府県は10あるが、東京は他の9道府県と大きく事情が異なる。緊急事態宣言が発出されている理由は医療逼迫だが、その内容が異なるのだ。
病床使用率をみると10都道府県は36%~68%で、東京は53%。
重症使用率は24%~107%で、東京だけ100%超で突出している。
東京都が用意した新型コロナ対応のベッド数は4900床、11月25日の時点では4000床だったので900床増えている。
これに対して重症者対応のベッド数は11月25日から変わらず500床のまま。使用率は100%が超えてしばらく経つが、ベッド数が増える兆しはない。なぜ増やさないのか?
重症者対応ベッドが増えない理由として仮説がある。増やす必要がないからだ。
重症者数は100人前後。
これに対して使われている重症者用ベッドは500余。
ということは重症者ではない患者が400床も
重症者ベッドを使っていると理解するしかない。
東京都の医療逼迫は重症者用ベッドが足りないために起こっているが、この問題は重症者用ベッドを増やしても解決しないようだ。
※データは全てNHKによる。