株式給付信託制度
株価が急伸しているある銘柄を調べていたら、
その会社が株式給付信託制度を最近採用していることを知った。
株式給付信託制度とは、
社員に対し個人の貢献度等に応じてポイントを付与し、
一定の条件により受給権を取得したときに
当該付与ポイントに相当する当社株式を給付し、
社員に対し給付する株式については、
信託財産として分別管理するものだ。
ESOP(Employee Stock Ownership Plan)と言われ、
従業員のインセンティブプランの一環として米国では普及しているようだ。
賃金による財産形成には限界を感じていたところなので、大変興味深い。
この銘柄は制度が導入された8月下旬からほぼ株価は倍になっており、
この制度で株を取得した職員はホクホクの筈だ。
労働意欲も高まっているに違いない。
ポイント付与の条件はどうなっているのか実に興味深い。
特に直接利益を生まない管理部門等の職員への
ポイント付与のあり方について大変興味がある。
また、当然通常の人事考課も行われているわけで、
それとの関係も気になる。
不平等感がある場合は問題外であるが、
合意形成の作業を丁寧にすれば
とても企業に活力をもたらす有効なシステムになるはずだ。