あおり運転トラブル(4)
私の車まで歩いてきた。
とりあえず、私はドアウィンドウを下げる。
「てめぇ、どういう運転しているんだ。こちらの方が優先だろう」
と相手は言う。
私も負けていない。
「あのタイミングは、敢えてそちらが突っ込んできたんだろう」
それから、不毛な言い合いが始まる。
この時、私が気になっていたのはどちらが正しいかではない。
我々がここで言い合いをしていることによって、
渋滞が発生してしまっていることだ。
私はドアウィンドウを上げて車を前に進めた。
あとで聞いた話だが、こういう行為を「千切る」というそうだ。