アンジェスの2020年12月期第3四半期決算
10月26日にアンジェスが2020年12月期第3四半期決算短信を発表した。
内容は想定内だった。
新型コロナワクチン開発に関して総額100億円以上の助成金を受けられることになっており、それがどのように決算に反映するか興味があったが、予想どおり反映されていなかった。助成金の反映は本決算ということになるだろう。
もう一つ気になったのが「継続企業の前提に関する重要事象等」だ。
野村證券・証券用語解説集(資料201026-2)によると、
「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在する場合」であって、「当該事象又は状況を解消し、又は改善するための対応をしてもなお継続企業の前提に重要な不確実性が認められる」時は、財務諸表(連結財務諸表)に「継続企業の前提に関する注記」することが義務付けられている。
アンジェスは2020年12月期第3四半期決算短信で「継続的な営業損失の発生及び営業キャッシュ・フローのマイナスを計上している」ので「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況」であることを認めている。
しかし、「当該事象又は状況を解消し、又は改善するための対応をしている」ので
「継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められ」ず、「継続企業の前提に関する注記」は必要ない、としている。
ちなみに保有銘柄の中では小僧寿しに「継続企業の前提に関する注記」がある。
アンジェスの2020年12月期第3四半期決算(2020年10月26日)
業績結果・見込み
決算期 |
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
純利益 |
1株益 |
1株配 |
19.12①決 |
75 |
△918 |
△938 |
△1,183 |
△11.92 |
… |
19.12②決 |
172 |
△1,709 |
△1,733 |
△1,973 |
△19.26 |
0 |
20.12①決 |
5 |
△974 |
△922 |
△919 |
△8.57 |
… |
20.12②決 |
16 |
△1,766 |
△1,896 |
△1,896 |
△16.58 |
0 |
20.12③決 |
28 |
△2,857 |
△3,150 |
△3,174 |
△27.08 |
… |
19.12③決 |
323 |
△2,358 |
△2,385 |
△2,770 |
△26.65 |
… |
20.12④予 |
非開示 |
売上高・営業利益・経常利益・純利益の単位は百万円
1株益・1株配の単位は円